職人マツナガ通信

6月13日 虫食い。

タイムを駆るトライアスリートのSさん、
来月の皆生トライアスロンに出場のためバイクのオーバーホールをご依頼。
2020年のメンテナンスから9800km位使用されたとのこと。
メンテナンス履歴を確認すると、
使用されているカンパニョーロBORA ULTRA 35ホィールのグリスアップは、
2016年以来やらていない。
今回は作業をすることに。
ばらしていくと。
フロントのコーンという名称の部品、玉押しの部分に虫食い症状が見られる。
カルト仕様のこのホィールとしては、かなり珍しい症状です。
このまま、使い続けると、カルトベアリングの良さが損なわれてしまうの交換すること。
このホィール当店で販売していれば年式がわかるのですが、
お持ち込みのホィール。
おそらくご購入されたのは、2015年くらいと予想して、
スモールパーツリストを確認すると。
すると型番がわかり、4個一セットでの販売しかない。
まあ、前後、2つずつ使うので4個でもいいか、
っと思い発注をしようと思いましたが。
念のため、後輪の型番を確かめると、
フロントと型番が違う。
こちらも4個一セット販売。
前後別々で買うと、一セット分余ってしまう。
というより、現物は前後全く一緒にみえるのに、
なぜ型番が違うか。
カンパニョーロ取り扱いの問屋さんの古い知り合いに聞いてみる。
その知り合いも即答はできずに、いろいろ調べてもらう。
在庫のある、フロント用とリア用の現物を確認してもらうと。
全く寸法の違うものだ問うことが分かった。
ん~、????。
問屋さんが念のため、2014年のスモールカタログを確認すると。
問題解決。
どうやらBORA ULTRA 35は2015年モデルから仕様が変更されてたようで、
2014年のスモールパーツカタログには、同じ型番で前後のっていたとのこと。
ふ~。
BORA ULTRA 35は、マイナーチェンジしてないとおもっていたのがしていたんですね。
問屋の知り合いも、マイナーチェンジはしていないと思っていそうです。
まあ、これもお勉強、勉強になりました、っと知り合いにいうと。
「でも、忘れてしまうんだよね~」、っと。
普段カンパニョーロを扱っている御仁でもそうなんですね、
そうなんですよね、あまりに細かすぎて、
次回また同じような問題に直面すると、同じような対処を繰り返すんでしょうね。