職人マツナガ通信

6月29日 フランス マヴィック本社!

マヴィックジャパン営業のSさん、フランスマヴィック本社への出張。
マヴィック本社についたSさん、世界中のマヴィック代理店をしてる人たちとミーティング。
そこで明らかになったのは、日本マーケットの特殊性。
まずリムブレーキホィールの需要。
日本では、まだまだリムブレーキホィールの需要は旺盛なのですが。
ヨーロッパ、アメリカ、日本以外のアジアでは、ほとんど需要がないとのこと。
なので、マヴィック社としても廃盤などという声もでているようなのですが、
日本のマヴィックジャパンが頑張って生産継続を要望しているようです。
またタイヤの幅、当店でもそうなのですがロード向けタイヤは、700x25Cが主流。
これまた、日本以外の国では、30、32Cが主流になりつつあるとのこと。
これは路面の状況からくるものらしく、日本のきれいな路面では25Cでも十分行けるのですが、
ヨーロッパなどでは、路面があらく、より太いものが好まれるようです。
この25Cのタイヤも、廃盤の声がきこえるも、
マヴィックジャパンが頑張って生産継続を要求しているとのこと。
ロードレース界では、ほぼチューブレスが主流となり、チューブラーはほとんど使用されていないようです。
マヴィックのラインナップをみても、もうチューブラー仕様のホィールはなくなっているですよね。
唯一チューブラータイヤが使われているのは、シクロクロスの世界だそうです。
シクロクロスレースでは、空気圧1barで走ることもあるそうで、これに対応できるのはチューブラーのみということです。
空気圧のことがでたので、ヨーロッパのプロ選手のチューブレスタイヤの空気圧について聞いてました。
ほとんどの選手が指定空気圧上限ギリギリ、または少し超えて使っているとのことです。
これは、まっすぐ走るなら低気圧のほうがいいのですが、
コーナーリングやたちこぎをするので、その時タイヤがよりじれてしまうようで高圧になっているようです。
その時の空気圧が、30Cのほうが高かったことに納得がきました。
太いほうがよりねじれ感を感じやすいので、28Cより高くして使っていたのですね。
高圧で使うために、時々タイヤ外れなどを起こしているようです。
こういう使い方をするので、選手のホィールはフックレスのリムではなく、フックドのリムが主流とのことです。
また、リムの幅もちょっと太くなりすぎた感がでてきているようで、
26mm幅から23mm幅に戻りつつあるようです。
あと、本社の工場を見学しておどろいたおのは、
マヴィック最高級ホィール、アルチメイトの生産工程。
スポークもカーボンの一体成型ホィール。
なんと、これ10本つくるうち、3、4本は製品にはならなくて廃棄しているとのこと。
一体成型品なので、できあがりはどうしてもばくち的になる。
ん~、¥682,000 高いか安いか。
っというような、ホィールにまつわる最新のトレンドでした。