職人マツナガ通信

4月27日

ショボちゃん、アテネ選考会直前。
インタビュー完遂に精力そそぎます。

特別企画 ショボちゃんタシロ、アテネ選考会直前直撃インタビュー!

マ:マツナガ
タ:タシロ

マ:”リマサンズ厚木”にはいって、何も知らないし、
実力もなかったのにキャプテンやらされていたね。
そいいう星の下にうまれたんだね。
成績はHP(http://www.sbtm.jp/tashiro/profile.htm)をみてもらうとして、
ボクが見ている限り、まさにトントン拍子に進んでいるように見えるんだけど。
普通の社会で言うと、昇進試験を毎年毎年クリアしているうよな。
その辺りは自分でどう思う?

タ:そうですね、トントン拍子ですね、自分でもそう思います。

マ:そんなにトントン拍子に進んでこられた理由ってなんだろう?

タ:それはですね、自転車でメシを食おうと決めた日から、
生活すべてのなかで、まず第一に自転車レースをを一番においてきたことです。
たとえば、大学在学中でもレース活動一番、大学生活番というように。
これは今でもそうしています。とにかく、レースに関わる事が、
すべてに優先します。このスタンスを続けてきたことが、
うまくこれている理由だと思います。

マ:なるほどね、ボクが見ていて感心したことは、
厚木で、みんなと練習しはじめた頃、
練習から帰ってくると、いつも一人で、
必ず三本ローラーのってクールダウンしていたよね、
そして、それが終わるとすぐに着替えていた。
他の選手は、そのままレーパンでウロウロしたり、
みんなとおしゃべりしていたりしたけど。
練習後のクールダウンは、
疲労回復はやめて次の練習のために必要な事だし、
運動後の汗は、風邪の一番の原因になるからね。
風邪引いてしまうと一週間くらいの練習がすぐにパーだもんね、
そんな、姿みていて、こいつ本気なんだな、と思ったよ。
あとは、具体的な練習なんかはどうなんだろう。
他の選手とくらべて、違うことやっていたのかな?

タ:練習の方法というのは、初めから今も全く変わってませんね。
与えられた練習メニューを100%こなすということです。
雨が降ろうが槍が降ろうが、
何が何でもその日にやらなけばならないことをやるということです。
この辺りがボクがみていて一緒にやっていた選手と違うことですかね。
結局これをやるには、最初に言った自転車を生活の一番にすえる、
ということが必要になってくるわけです。

マ:なるほどね、理屈抜きでこなすね。
今でも浅田監督から練習メニューがでるの。

タ:でまうね、ただ最近はプラスアルファで、
自分で考えたことをそれに足しています。

マ:しかし、それだけ自転車一色の生活で、
ストレスって溜まらないの。

タ:溜まってますよ。

マ:それ、どゆやって発散させているの?

タ:発散させていないです。

マ:? じゃあ、なに、自転車初めてから、
ずっとストレスためているの?
どうして、そんな厳しい生活続けられるのかな?

タ:ずっとためています。発散させているヒマがないというか。
今は日本のトップですが、
とにかく、毎年毎年新しい上の環境の目標が与えられるので、
いやがおでも自転車一番の生活をせざる得ないんです。
だから、ストレスは確かに溜まっていると思いますが、
常に目標を持ち続けられる環境があるということが続けられる理由ですかね。
最初に言った、2年やってダメだったらキッパリ辞める、
ってこと今でも持ち続けているんです。
今シーズン終わった時に、来シーズンにつながるような結果が出せなかったら、
このレースで次のレースにつながるようなレース出来なかったら、
やめようと。毎レース。毎レースそんな思いで走ってます。

マ:よくまあ、そのストレス持ち続けられるね~。
全日本チャンピオンとった時って、
とる前ととった後でなにか変わったことある?
こうなにか、自分の中にいろんな自信がうまれてきたとか

タ:ん~、なんにもないですね。

マ:なんだ、何にもないの、なんかあるでしょう。

タ:ないんですよ、悲しいけど。
なぜかというと、全日本のタイトルを取った時点で、
もっと、高いレベルの世界をしってしまっていたから。
いくらボクが全日本チャンピオンだっていってヨーロッパで走っても、
ボクより強い奴らが、アマチュアでゴロゴロいるんですよ。
タイトルとったところで、ヨーロッパで走るのに何の意味があるかってかんじです。
そのレースに勝てたことはもちろん嬉しかったですが、
その嬉しさより、次の目標をクリアすることの方が重かったです。

マ:なるほどね~。次元が違うのね。

つづく
次回は、全日本選手権をまえに、レースに臨む心意気を、
最終回です。